たかはし農舎では毎年様々な農法の研究、栽培をしております。想いだけでは安全でおいしい野菜はつくれないと思い日々学ぶことを心がけております。近年のテーマは有機肥料が作物に及ぼす影響です。作物が大きく育つために必要不可欠なのが有機肥料が分解されてできる硝酸態窒素なのですがその数値が野菜に与える影響を考えます。今回の条件は化学肥料不使用、圃場栽培期間中農薬不使用で育ててみました。
硝酸態窒素が分解されまず野菜内部をかけめぐるのが硝酸イオンなのですが濃度が高いと大きくなりますが虫が寄りやすくなるようで逆に硝酸イオン濃度が低いと野菜は小さく虫も寄りにくくなるようです。ということは雑草と同じ硝酸イオン濃度になれば虫は寄らないのではという見解です(笑)野菜が順調に大きくなりながら虫も寄りにくい硝酸イオン濃度の数値をみつけるのが次のステップになりそうです。考えてばかりではお腹がすくので野菜に感謝していただきました。もちろんおいしかったです。
今回改めて学んだのはスタートの土づくりの重要性です。適正な肥料の量が大事で定植時に畑にどれだけの肥料分が残っているかが重要です。私たちのような施設で野菜づくりをする方は特に気を付けるべきだと思います。
たかはし農舎がつくる野菜は有機肥料の量は必要最低限に抑えます。加えて土壌の菌類も充実させます。人間と一緒で必要な栄養素と量があるので野菜に寄り添って条件を整えてあげることが大事だと考えます。なんだか子育てと似ていますね。常に寄り添い健康に育った野菜は本当のおいしさを教えてくれます。
安全でおいしい野菜で家族の健康と笑顔のお手伝いができれば幸いです。
たかはし農舎